【映画から学ぶvol.1】映画『フォードVSフェラーリ』~組織の連結ピンを学ぶ~

映画から学ぶ

映画「フォードVSフェラーリ」

今回ご紹介する映画は、「フォードVSフェラーリ」です。

実話に基づく作品です。wowowで放送されていたのでたまたま見たらとても面白い映画でした。

映画の内容に関することは、私個人の感想です。基本的に映画からビジネスに関して学ぶという視点ですのでネタバレはしません。

あらすじ

~フォードVSフェラーリのあらすじ~

アメリカの巨大自動車メーカーであるフォード・モーターは、ブランドイメージ刷新のため、世界最高峰のカーレースであるル・マン24時間レースへの参戦を計画する。

レーシングマシンが無いフォードは、絶対王者であるフェラーリの買収を策略するが上手くいかずプライドをズタズタにされる。

それでもル・マン24時間レースへの参戦を諦めないフォードは、打倒フェラーリを決意し自社でレーシングカーを開発するため、ある2人の男に希望を託す。

F1といえば、佐藤琢磨選手が2度優勝したインディ500を見たくらいしか前提知識はありませんでしたが、レースシーンは迫力がありましたし、弱者が強者をやっつけるというストーリーは好きなので、全体的にとても楽しかったです。

主演の2人が魅力的

ちなみに主演の2人の内、マット・デイモン(役名:シェルビー)はボーンシリーズやラウンダーズ(これが一番好き)を見ているので私もよく知っています。インテリで好青年のイメージですが、派手なアクションもできて素晴らしい役者さんですね。本作では、元レーサーだが病気によって引退し、今はデザイナーとして活躍しているが、レースへの情熱はまだ捨てきれないという役柄。

ぴ。
ぴ。

マット・デイモンはプライベートでもポーカー好きという所が共感度高いですw

一方のクリスチャン・ベイル(役名:マイルズ)の作品は知らなかったです。調べるとバットマンやターミネーターにも出演されていてかなり有名な方でした。本作では、類まれな才能を持つが、頑固で周りに合わせることができない不器用な人物。不器用ながら家族やレースへの愛情が強く感じられます。

本作の楽しむ要素とビジネス的視点

本作は、迫力のあるレースシーンだったり、男同士の仕事にかける熱い思いだったり、弱者が強者を倒すという所が主に楽しむ要素であると思います。そういう意味では、おそらく破天荒で天才肌のクリスチャン・ベイル(役名:マイルズ)が最も目立つ役どころだと思います。

一方で、私は組織・人事的な視点として、マット・デイモン(役名:シェルビー)に注目してみていました。フォード・モーターという巨大で権力的な組織と破天荒な天才レーサーの間に挟まれ、調整役として苦悩しながらも自身の信念を貫く姿に学ぶべき点がありました。

組織の連結ピンモデルを学ぶ

「連結ピン」とは、米国の組織心理学者R.リッカートが提唱した組織とリーダーシップの関係に関する概念です。リッカートは、人と人、人と組織、組織と組織を有効に結びつけ、コミュニケーションを円滑化する“潤滑油”の役割あるいはそうした役割を果たす能力を「連結ピン」と呼び、リーダーやマネジメント層には連結ピンとしての機能が求められるとしています。
(参照元:日本の人事部)
マッド・デイモンが演じるシェルビーは、フォードの組織内にいるわけではないので中間管理職とは違うものの、組織と個人間の調整役としての機能を果たしています。時には、フォードの権力に従い交渉の矢面に立ちつつも、マイルズの才能や仕事への思いに信頼を置き意見を聞き入れる。
組織というものは、権力主義になったり、忖度ばかりしていては衰退していくものですよね。特に、大きなプロジェクトを成功させようとするならば、シェルビーのような調整役になれるリーダーの存在は不可欠です。

さいごに

私は、本作を鑑賞している時に今まで経験したことのない難しい仕事に取り組んでいました。難しかったのは自分とは考え方が違う人たちの間に立ってプロジェクトを進めなければならなかったからです。そのプレッシャーがどんどん大きくなって悩んでいた時期だったんですよね。しかし、本作を見て気付かされたことがあります。

それは、人それぞれに仕事に対する思いがあるということです。考えを一致させることが重要でなく、理解し尊重し合い、とにかく前に進んでいくことが重要であることに気付きました。

本作では主演の2人以外にも様々な考えを持つ人物が登場します。ブログをお読みいただいている皆さまもきっと本作を見ることで、普段感じている組織や人同士のコミュニケーションの在り方を考えさせられるハズです。

お時間がありましたらぜひご鑑賞ください!

今回は以上でーす!

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