【2021年版 中小・小規模企業白書の概要】ローカルベンチマークをポイント解説!

経営のヒント

今回も前回記事と同様に、「2021年版中小企業白書・小規模企業白書の概要」の事例の中から、経営課題の解決への取り組みをピンポイントで解説します。個人事業者の皆さまも宜しければぜひチェックしてくださいね!

2021年版 中小企業白書・小規模企業白書 概要
(参照元:経済産業省ホームページより)

前回は、損益分岐点比率についてピンポイント解説しました!コチラ👇もぜひご覧ください!!

ローカルベンチマーク(通称:ロカベン)とは

ぴ。
ぴ。

さてさて今回は、経済産業省が推奨する「ローカルベンチマーク」(通称:ロカベン)について簡単に紹介するよ。

はー
はー

なにそれ?
地方のベンチで食べるお弁当🍱!?

ぴ。
ぴ。

お、お弁当のことではないよ。
企業経営の健康診断に役立つツール
だよ。

はー
はー

まーた難しいハナシ~?
じゃあさ、園児にも分かるように説明してよ。

ぴ。
ぴ。

そ、それはかなり厳しいけど‥。できるだけ分かりやすく紹介するね!

・事業者と支援者(中小企業診断士等)の双方が、共通の目線でコミュニケーションを取りやすくするためのツールです。

財務情報と非財務情報を入力し、企業の経営状態を把握します。

事業性評価の「入口」として活用されることが期待されるものです。

・企業のロカベンの認知度は約10%強と寂しいものになっているようです。
 
※当記事では、通称「ロカベン」のほうで明記していきます。

ロカベンを活用するメリットは

ロカベンの認知度は低いと紹介しましたが、経済産業省の資料ではロカベンを実際に活用した企業の94.8%が「メリットあり」と回答しています。

参照:ローカルベンチマークの概要と取組について

ここでは、上位2つのメリットについて私なりの解説をご紹介します。

自社の経営分析・把握ができる

経営者の皆さまは当然ながら多忙ですよね。日々の経営に追われてしまい、自社の経営状況をじっくりと振り返る時間が無いかもしれません。

ぴ。
ぴ。

このような場合にロカベンの効果は発揮されます!!

孤独で多忙な経営者と支援者が一緒になって、財務情報や業務プロセスなどを見つめなおすことで、より詳細な経営分析を行うキッカケになります。

そして、自社の将来的な経営ビジョンを明確に描くことができ、中長期的な戦略策定に繋げることができるのではないでしょうか。

補助金や助成金の申請に活用できる

国や都道府県による様々な補助金・助成金制度がありますが、特に補助金についてはほとんどが「事業計画」なるものを審査されますよね。審査にパスするためには、合理的で実現性の高い事業計画を作成しなければなりません。

この事業計画を作成するためには自社の経営環境の分析は必須ですので、ロカベンを通じた情報整理は必ず役に立つでしょう。

ぴ。
ぴ。

昨今はコロナ支援金の影響もあり、補助金・助成金への事業者様の関心を強く感じます。

また、補助金の獲得だけが目的になってしまうことは将来的な企業の成長には繋がらないと思います。ロカベンを通じた支援者との対話で、設備投資の必要性、資金調達の可能性、新たな事業の成長性などの「補助金の申請前後のフェーズ」においても、正しい方向性を見出すことができるかもしれませんね!

ロカベンツールの使い方

では、実際にどのようにロカベンを使っていくかを簡単にご紹介します。

ロカベンは、3つのエクセルシートについて、事業者様と支援者(中小企業診断士等)がコミュニケーションを取りながら作成していきます。(※経営者や企業担当者だけで作成しても良いですが、支援者との共同作業をおススメします!)

エクセルシートは以下からダウンロードできます。
ローカルベンチマークツール(2018年5月ツール改訂版)エクセルシート
(参照:経済産業省ホームページ)

3つのエクセルシートは、①財務情報、②非財務情報、に分かれます。

財務情報

決算書等の数値から3期分の財務情報を入力します。

なお、以下の6つの指標を入力します。

※参考(6つの指標)
①売上増加率(売上持続性)
②営業利益率(収益性)
③労働生産性(生産性)
④EBITDA有利子負債倍率(健全性)
⑤営業運転資本回転期間(効率性)
⑥自己資本比率(安全性)
6つの指標それぞれの説明は割愛しますが、多面的な評価指標で財務上の健康診断をします。
そして、入力結果は以下のようになります。
(参照元:ローカルベンチマーク「参考ツール」利用マニュアル 経済産業省)
 
6つの指標ごとに点数化され、チャートで表示されます。これは、同業種・同規模事業者の中央値を3点として、自社の指標が4点以上なら同業種・同規模の他社より良い評価と想定できます。なお、A〜Dというランクで総合評価もされます。
このローカルベンチマークには約10万社のデータが蓄積されていますので、他社との相対的なスコアを簡単に見ることができるのもメリットですね!

非財務情報

次に、非財務情報です。

ロカベンが他の経営診断ツールよりも効果的なのは、この非財務情報に基づいた経営診断にあります。

①商流・業務フロー

(参照元:ローカルベンチマーク「参考ツール」利用マニュアル 経済産業省)

  • 業務フローは、「自社の強み」を発見します。業務の流れ(ビジネスの仕組み)を5つのプロセスごとに自社のこだわりや工夫など差別化のポイントを記載していきます。
  • 商流は、取引の流れのことです。取引関係を整理することで、現在の仕入先を選んでいる理由や、お客様から選ばれている理由を分析します。

②4つの視点

(参照元:ローカルベンチマーク「参考ツール」利用マニュアル 経済産業省)

「経営者」「事業」「企業を取り巻く環境・関係者」「内部管理体制」という4つの視点で企業の現状を整理します。

  1. 経営者
    中小企業では特に経営者が企業に与える影響が大きく、経営者のマンパワーこそが最大の強みという企業が多いです。そのため、「経営理念」「経営方針」「事業承継」「後継者育成」といった項目を記載していきます。

  2. 事業
    企業のビジネスモデルを理解すると共に、事業の強みと課題がどこにあるのかを把握することが重要です。

  3. 企業を取り巻く環境・関係者
    限られた経営資源を効果的に活用し企業が成長するためには、外部環境に適した戦略を考えていく必要があります。また、取引先からの評価や銀行との関係等に着目することも重要です。

  4. 内部管理体制
    組織がどの程度整っているかについて考えていきます。
    例えば、経営の方向性が従業員とキチンと共有されているか?商品・サービスの開発体制、人材育成の取り組みはどうなっているか?などを記載していきます

支援者への期待が高まっている!?

ロカベンのメリットやツールの使い方を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

ロカベンツールは企業の認知度が低く、まだまだ活用が不十分な状況です。とても効果的なツールですので、微力ではありますが私も少しでもロカベンの普及に貢献したいと思っています。

中小企業・小規模企業白書の概要に以下の掲載があります。

・商工会・商工会議所の利用頻度は増加しており、感染症流行による事業環境の変化の中において、商工会や商工会議所による支援も重要であったことが示唆される。

・テイクアウト・デリバリーの実施やECの導入支援など、事業環境の変化に合わせた支援も実施しており、小規模事業者からの期待は一層高まっている。

新型コロナウイルス感染症の影響で、商工会・商工会議所などの支援機関への期待度は高まっているんですね。私も少しでも事業者様の期待に応えられるよう支援をしていきたいと思います。

今回は以上です。お読みいただきありがとうございます!

コメント

タイトルとURLをコピーしました